外来生物法とは?

外来生物による生態系の破壊問題

人間の手によって外部から持ち運ばれてきた生物のことを「外来生物」と呼びます。
日本は島国であることから歴史の中で比較的生物の流動が少なく、独自の生態系を築いてきました。

しかし明治期から活発に輸出入がされるようになったことで、本来日本国内には分布していなかった生物が数多く持ち込まれることになってしまいました。

既に私達の身の回りにはたくさんの外来生物が存在しており、国内の品種以上に繁殖をして逆に主流種となってしまっている例もたくさん見られます。

現在わかっているだけでも約2000種の外来種が国内に入り込んでいるとされ、このままの状態が続くと多くの在来種が絶滅していく危険性があります。

外来種の中でもとりわけ自然界に大きな影響を与えるものを「侵略的外来種」と言い、沖縄や奄美大島のマングースのように在来の生物を捕食して数を減らしてしまうという問題を起こしています。

外来種が問題となるのは「在来種を食用として大量に数を減らしてしまう(捕食)」「在来種の生息域を奪ってしまう(競合)」「在来種と交配して雑種を作ってしまう(遺伝的撹乱)」の3つがあるからです。

そこで外来種にこれ以上生態系を乱させないために、外来生物法という法律により海外からの持ち込みを制限し、既に国内に生息しているものを駆逐していくという動きが進められています。

特定外来生物法で規制される主な事項

特定外来生物法では、あらかじめ作成されているリストにある動植物を持ち込むことを禁止しています。
研究目的など例外的に許可される場合もありますが、基本的に一般人が生態系以外からの動植物を国内に持ち込むことができなくなっています。

検疫で登録をすることにより持ち込みをすることができる品種もありますが、その場合も譲渡や引き渡しをすることが禁止されたりと厳しく移動が制限されます。

ましてやそれらの品種を野外に放ったり植えたりするということは厳禁で、違反内容によっては懲役刑を含む厳しい罰則の対象になったりします。

既に特定外来生物によって被害が起きている場合

特定外来生物法では一般人が積極的に外来種を駆除することを定めてはいませんが、特例的に防除に務めなければならないとしている地域もあります。

深刻な生態系破壊を引き起こしている生物としてブラックバスがありますが、仮に近くの地域で釣りをしていてブラックバスがかかったとして、それをそのままもとの川に戻すことは禁止行為ではありません。

しかし特にブラックバスの繁殖が著しい場合には、キャッチ・アンド・リリースも禁止となっており捕まえたバスは最寄りのNPO団体などの指示に従い回収しなくてはならないこともあります。

投稿者: SLour7uk