アメリカのペット事情

進む欧米の動物愛護と動物福祉の運動

日本においてもペット管理のための法律が急速に整備されてきていますが、さらに先を行っているのが欧米諸国における動物福祉です。

特にここ数年での活動の進展はめざましく、そのため畜産業界と動物愛護団体とで争いが起こることもあるほどです。

ただし米国においては基本的に州内の法律はその州ごとに定められることとなっているので、対応は州によって大きくことなる部分があります。

米国最大の動物愛護団体はHSUS(Humane Society of the United States)で、1954年に設立されて以来全米で1100万人を超える会員数となっています。

ここ近年の運動としては家畜の待遇改善や屠畜(とちく)、肉食の削減があり、繁殖用の母豚の監禁や食用として仔牛を飼養すること、採卵のために鶏を狭いスペースに閉じ込めるようなことを動物虐待として反対しています。

ペット業界においても同様に動物愛護精神が大きく取り上げられており、殺処分数を減らすためのシェルターや譲渡会といった取り組みをしています。

米国における動物愛護の運動が急激に高まった理由として狂牛病の発症問題があります。
当時は米国産牛肉が全面的に輸入禁止となるなどかなり厳しい規制がかけられましたが、そもそもとして狂牛病が大規模に発生することになったのは、家畜用動物を虐待して畜産業を成り立たせてきたからという強い批判があります。

子犬・子猫にこだわらない飼い主たち

動物愛護の先進国から日本のペット市場に関する批判として多く聞かれているのが「子犬・子猫信仰が強い」ということです。

これは日本国内においてはペットを飼育するときには生まれて間もない子犬や子猫でなければ嫌だという人が多く、悪質な場合には成体になると「かわいくなくなった」と手放すケースもあったりします。

しかし実際には保護が必要な動物は子犬・子猫よりも成体の方が圧倒的に多く、特に老体になった動物の介護は飼い主の倫理観が問われる重大な問題です。

そこでそうした保護が必要な保護犬・猫を引き取ってくれる里親を探すため、動物愛護団体が施設をつくり、そこで譲渡会を行っていたりします。

こうしたアニマルシェルターは数多くの人が利用をしており、成体となった犬や猫も子犬・子猫と変わらずに引き取りてを見つけることができるようになっています。

マイクロチップや迷子札も急速に普及

現在米国で急速に普及しているのが、動物の体につけるマイクロチップや迷子札です。
全米では譲渡される犬や猫に対して去勢・避妊の手術をするとともに、迷子の場合に備えたマイクロチップをつける運動が進められています。

投稿者: SLour7uk