世界と比べて日本のペット販売の事情を考える

日本のペットの販売の仕方で問題になっているのが
ペットショップでの陳列販売です。
陳列販売の何がいけないのかということですが、
生後間もない子犬がゲージに入れられて昼夜問わず晒されて、
あげく連れまわされることによって大きなストレスを抱えます。
また、生まれて直ぐに親兄弟と引き離されることで、精神障害が残る子もいます。

動物として見るから実感がわかない部分があるのです。
ですが、これを人間の子供(1歳~4歳)と仮定して考えたら、
どれだけの苦痛を強いられているのかが分ると思います。

問題視はされていますが、依然として日本でペットを購入するには
ペットショップやブリーダーを経由します。

実際のところこの購入方法は世界共通ですが、
動物愛護が根付いているドイツやイギリスと決定的に違う部分があるのです。
それが、日本ではその場ですぐにペットを購入できてしまうということです。
陳列販売が問題だといいましたが、そのおかげ(?)
で日本ではいつでもどこでもペットを購入できる環境にあります。
対して外国では、ペットショップやブリーダーへの完全予約制なので、
その場ですぐに手に入るものではありません。

とにかく売るということを目的としている業者は、
買い手の予定がない動物を大量に繁殖させるのです。
そして飼育者に直接届けるか、
もしくは“せり”にかけて競り落とされるのを待つのが現状です。
過剰な繁殖によって年間、約97,000頭以上の子犬が産まれ、
その中で飼い主が見つかったのは約77,000頭ほどになります。

・・・では、約2万頭の子犬たちはどこへ消えたんでしょうか・・・。
これが、過剰な繁殖の結果です。

こう言うと、ペットショップやブリーダー自体が
悪質だと捉えられてしまうかもしれません。
ですが、ペットと人間が共存していくためにはペットショップのような
管理体勢を敷くのは理想的な形であることは確かです。
飼い主同士でペットを繁殖させて交換したりすると、
飼いにくいペットを増やすことにもなります。
そして手軽に手に入りすぎるため、恐らく、
今まで以上に捨て犬などは増えていくでしょう。
そういった事を防ぐためには、
管理できるブリーダーやペットショップは必要な存在だと思います。

しかし今の日本の法律でペット販売に関する取り決めがない以上は、
買い手が優良なブリーダーを選ぶべきなんです。

ただ、ここでも一つ問題があるんですが、
優良ブリーダーで購入するほど値段が高くなってしまうということです。
というのも、優良ブリーダーの元で育った子犬たちは飼育維持などに
手間がかかっているため、健康状態が良い子がたくさんいます。
そういった場合は当然、経費がかさみますので価格も高くなって当然です。
対して悪質なブリーダーは、ペットの健康状態に気をかけていないため
経費もかかっていないので、その分、安く販売することが可能です。

そういったことは買い手からしたら分らない事情だと思うので、
安い方が良いと思って購入するでしょう。
そうすると、犬のことを考えて最低限の繁殖をしているブリーダーほど儲からなく、
悪質で過剰な繁殖をさせて大量販売している業者ほど儲かります。
買い手側の知識が足りなかったり、価格だけに惹かれてしまうと優良ブリーダーは
ペット業界から消えて悪質ブリーダーのみが残ることになります。

購入者の一人一人が現状を理解してブリーダーを選んでほしいですね。

投稿者: SLour7uk