フレーメン反応

フェロモンを感じるために行う動作

ネコを飼っている人なら、匂いを嗅いでいるときに動きをやめて、唇をぐっと上げて目を閉じ、ぼーっとしている様子をご覧になったことがあるかもしれません。
舌を出していることもあり、両方の口角をかなり上まで上げますので、特徴的な顔付きをします。

この動作は、フェロモンを感じ取るための動作と考えられています。
鼻から入ってきた匂いを舌でなめ取って、それを上あごに位置しているヤコブソン器官というところに送り込むために行っているのです。
このヤコブソン器官というのは、フェロモンを感知してそれを脳に伝えるための機能を果たしていて、フェロモンによって発情期間などを察知する動物には大切なものです。
人間はこの器官が退化してしまっていますので、フェロモンを感じ取ることはできないとされていますが、犬やネコなどの動物はかなり発達していて、とても重要な役割を担っています。

この動作のことをフレーメン反応と呼んでいます。

(参考記事)
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%83%AC%E3%83%BC%E3%83%A1%E3%83%B3%E5%8F%8D%E5%BF%9C

この動作は、ネコだけでなくネコ科の動物に一般的に見られるものですが、牛などでも同じ動作を見せます。

フェロモンをかぎ取るのはとても大事

人間はフェロモンを感知することがほとんどできないと考えられていますが、ネコを始めとする動物にとってはとても重要なことです。
フェロモンによって、相手の大きさや強さ、種類などを感知することができますし、繁殖期にはパートナーを選ぶための重要な要素となります。
そのため、匂いをしっかりかぎ取り、フレーメン反応に見られるように、正確にフェロモンを感知できるような動作を行うのです。

この動作によって得られたフェロモンの情報は、脳にそのまま届きますので、視覚や触覚よりも強烈な感覚として受け止められるようです。
そのため、フェロモンの影響というのは、こうした動物にはとても重要で行動を左右する大事な要因となるのです。

体をこすり付けることでフェロモンを残していく

フレーメン反応によって、フェロモンを感知することが重要であるのと同じように、フェロモンを残していくというのも、ネコにとっては重要なことです。
飼い主のもとに来ては、体をすりつけていく様子がよく見られるものですが、これはネコの体にたくさん備わっている嗅腺を押しつけて、フェロモンを残していこうとしているのです。
壁やドアにも同じようなことをする様子が観察されますが、これも自分のテリトリーを示すためにするもので、縄張り意識を持つネコにとっては、欠かせない行為なのです。

このように、人間ではあまり感知することができないフェロモンがネコにとっては重要で、そのために行う動作が幾つもあることが分かります。

投稿者: SLour7uk