グリズリーと友情を築いた男

最強・最大の熊と言われるグリズリー

しばしば聞かれるニュースとして熊に襲われるというものがあります。
特に異常気象のため山中に十分な食糧ができなかった年などは餌を求めて人里にまで下りてきた熊が遭遇をした人間を襲ったというような事例がよく聞かれます。

日本において見かけられる熊の種類としては、ニホンツキノワグマやエゾヒグマといった2種類が挙げられます。
いずれも体長は160cm~200cmほどになるかなり大きな動物で、強い力と高い運動能力があることが知られています。

エゾヒグマは日本最大の陸上哺乳類とされており、日本では北海道全域に生息しているとともに、北アメリカやユーラシア大陸に広く分布しています。

そんなエゾヒグマの近種であり、世界最大の熊と言われているのがグリズリーです。
グリズリーは日本名では「ハイイログマ」と呼ばれており、北米大陸全域の森林の中で数多く発見されています。

グリズリーはエゾヒグマよりもさらに大きな体を持っており、雑食性であることからヘラジカやトナカイなど大型の草食動物を襲って食べたりします。
魚取りも得意なようで、川の中に入っていって大きな鮭や鱒をとったりしています。

200kgを超えるような巨体を持っていることもざらのグリズリーですが、移動能力もかなり高く全速力で走行すると時速50kmくらいは出すことができることがわかっています。
身軽に木登りもするので山中で出会ったときには相当危険であると言えます。

動物学者とグリズリーの感動的な物語

そんな近づくだけでも危険なグリズリーですが、米国モンタナ州の動物学者であるケーシー・アンダーソンさんは2002年よりグリズリーとともに生活をしています。

ケーシーさんが熊の保護施設を訪れたとき、そこに死んだ母グマのそばにいた2匹の子熊を見かけたというのがきっかけです。

そのクマがグリズリーであるということはわかっていたものの、そのままにしておいたら間違いなく子熊は死んでしまうと思ったため、自分で育てることを決心したのだといいます。

保護をしたばかりの2匹は小型犬ほどの大きさにも満たないまさに生まれたての赤ちゃん熊だったのですが、その後愛情を込めて育てることにより、順調に成長をし無事に2mを超える成体にまで生き延びることができました。

残念ながら最初に保護した2匹のうち1匹はすぐに死んでしまったのですが、残った1匹はケーシーさんにすっかり心を許し大きくなった今も家族の一員として生活をしているといいます。

グリズリーはブルータスと名付けられ、ケーシーさんとともにグリズリーベア保護施設で生活をするとともに森を巡回たり、時にはテレビやCMにタレントとして出演したりしています。

投稿者: SLour7uk