世界で初めて猫から人間への結核感染

結核について

結核とは感染症の1つであり、1882年に細菌学者によって発見された疾患です。
日本では、肺結核のことを明治初期までは労咳と呼んでいました。
かつて、日本では結核は国民病や亡国病とまで呼ばれるほどに猛威をふるったことがあり、第二次大戦後に制定された結核予防法によって発症する人が激減しました。
結核の予防策としてはBCG注射が有名です。
BCGの接種を行うことのメリットは小児における結核性髄膜炎の発症頻度を減少させることにありますが、デメリットも大きいと考えられており、現在では、行わない国、かつては行っていたが中止した国なども増えています。

基本的に結核の感染に関しては空気感染が多く、せきやくしゃみから感染してしまうものであり、人から人へと感染することで知られていました。
しかし、2014年になってイギリスでネコから人へと結核が感染した例が発見されて話題になっています。

ネコから人間への結核感染について

ネコから結核に感染したとされる患者は、イギリスに住んでいる2人が該当しました。
イギリス国内の病院で治療をしているそうですが、同州ではこれまでに9匹のネコに結核感染が確認されています。
そして、結核に感染してしまった2人の患者は、感染してしまったネコに接触したことが判明しており、イギリス保険省が論文を発表したことで注目を集めました。

その論文には、ネコから人間への結核感染が認められたこと、しかし、感染する確率は非常に低いこと、の2つが書かれています。
また、ペットとして人気の高いネコは、どうしても人間と接触する機会が多く、潜在的な結核感染へのリスクは少なくないものがあると考えて良いでしょう。

そもそもペットのネコから人間へと結核が感染する危険性については、イギリスの専門家の間では指摘されていたことでした。
しかし、感染確率が非常に低いことから無視しても良いと考えられていたのですが、今回の感染があったことによって、注意を喚起しています。
今回、イギリスで発生したネコの結核は牛型結核菌という細菌が原因となっており、結核感染が認められた9匹のネコの内、6匹は処分されて、3匹は治療中だそうです。

ネコから人間への結核感染の確率は、基本的にはほとんどないと考えて良いほどの確率であるのは間違いありません。
しかし、感染した疑いのあるペットのネコと接触した場合は、適切な検査を受けた方が良いともされています。
それだけに結核とは怖い病気であり、多くの人に感染する危険性がある感染症だけに、きちんとした対策を考えた方が良いでしょう。
イギリスでは2006年~2012年までに感染したネコはおよそ30匹だそうですが、それ以上のネコが潜在的に感染しているとも考えられており、日本においても人ごとで済ませてしまってはいけません。

ネコをペットとして飼育している人は多く、日本もそれは例外ではないので、ネコの健康状態についても充分に注意しておくと良いでしょう。

投稿者: SLour7uk